オーディオブックの知識波

「本は最良の旅行者である。時間も空間も越えて、常に手元に残る。」この言葉を聞いたとき、ふと思いました。僕はセールスで日々車を運転しているその時間、何かもっと有意義なことができないものかと。そして思いついたのが、オーディオブックです。

 

ゆったりと知識を吸収する時間
セールス(営業)にとって、車内で過ごす時間は意外と長いものです。これをただの移動時間として使うだけではなく、学びの時間に変えてみるのはどうでしょうか。オーディオブックなら、目を使うことなく、耳から直接知識が頭に入ってきます。私も実際に試してみて、驚くほど多くのことを学べることに気づきました。

運転中に聴く歴史や哲学の書籍は、ただの情報の羅列ではありません。それはまるで時間を超えた大きな流れの中で、一人の人間として自分の立ち位置を考えさせてくれるのです。たとえば、ある哲学者が述べた人生の意味についての考察を聞きながら、自分自身の人生や仕事についても考える時間を持てます。

教養がもたらす、予期せぬ繋がり
ある日のこと、私は顧客との会話の中で、偶然にもオーディオブックで聞いた歴史の話題が出ました。その地域の古い歴史(この時は北条早雲)について少し触れたところ、顧客の関心を引くことができ、その話で盛り上がりました。この小さな共通の興味が、後のビジネスチャンスへとつながっていくのです。

 

コストパフォーマンスとその利点
そして、オーディオブックの素晴らしい点は、そのコストパフォーマンスにもあります。一定の月額料金で無数の書籍を聴くことができます。この手軽さが、僕たちが常に新しい知識を「わがままに」得ることを助けてくれるのです。

 

おすすめのコンテンツ(ちょっとカタめ)

池上彰著「知らないと恥をかく世界の大問題」シリーズ

1巻から読むと国内は民主党政権だったり、アメリカはオバマ政権と時事ネタとしては古いが、モノを見る目、世界の考え方の基本は共通。その後の世の中(答え)を知っている状態で読むことで逆に政治も歴史も身近に感じられます。

・飲茶著「史上最強の哲学入門」

哲学に目覚める、めちゃくちゃおすすめできる本。続編の「東洋の哲人たち」も震えるほど面白い!

・山口周著「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」

ちょっと固い内容だが、いわゆるリベラルアーツの入門としては最適。これまでピンと来なかった分野に興味を持つことができます。

ポッドキャスト 「歴史を学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」

オーディオブックならでは、ポッドキャスト。いわゆるラジオみたいなもの。

超有名コンテンツのコテンラジオ。宗教と戦争、難しい話題程強烈に面白い!

 

まとめ
今、こうして話している間にも、車内での「空白の時間」をどう過ごすかが、私たちの成長に大きく影響します。オーディオブックは、その時間を有効に使い、さらには日常生活においても役立つ知識や教養を身につけるための非常に有効なツールです。もしまだ試していないなら、この機会に始めてみてはいかがでしょうか。

1か月もすれば、知識を得たい欲求が快感になると思います。